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奥能登豪雨で被害受けて直したばかり…「もう収穫不能田になるかな」再び田んぼに土砂流れ込んだ農家の願い
今回の記録的な大雨で能登地方に出されていた土砂災害警戒情報と避難指示は13日午後、すべて解除されました。しかし農業や鉄道などには被害の爪痕が残っています。
農家・宮崎仁志さん:
「こういう水路のラインがあって、そこから川の水も合流するポイントなんですけどここがきっかけになって、いっぺんに土砂が入り込んでしまった。この一画はもう収穫不能田になるのかな。今から穂が出て楽しみなタイミングなんですけど」
珠洲市宝立町(ほうりゅうまち)で稲作をしている宮崎仁志(みやざきひとし)さんです。宮崎さんの会社は今年46ヘクタールほどの田んぼで稲作をしていましたが、今回の大雨で近くを流れる鵜飼川(うかいがわ)が氾濫。ほとんどの田んぼが被害を受けました。
宮崎さん:
「これは全部どこかから来た砂利とか岩ですね。1回水が高い高さで通っているので(稲の)病気の懸念があります」
また、田んぼ全体に木や石などが流れ込んでいるため機械が入れず、稲の収穫が難しい状況に。さらにこの田んぼは去年9月の奥能登豪雨でも同じように土砂が流れ込み、ボランティアなどの力を借りて直したばかりでした。
宮崎さん:
「またお願いしますって言うのは簡単なのかもしれないですけど、気持ち的に申し訳ないというのが先にあって。だからこういうことが起きてしまうリスクのあるところに自分たちは田んぼをし続けなければいけないのかという相談もし始めているところです」
宮崎さんは災害前の状態に戻す「復旧」作業だけでなく、新たな対策を講じなければこの場所で稲作を続けるのは難しいと話します。
宮崎さん:
「同じ方法じゃもう通用しないということはお伝えさせていただきたいですし、(行政には)本当に部局横断的にこの状況を見ていただきたいなと思います」
一方、こちらはのと鉄道能登鹿島駅と穴水駅の間で撮影された写真。線路脇ののり面が高さ幅ともに8メートルに渡って崩落しています。このため、のと鉄道では安全が確保できるまでの間、能登中島駅から穴水駅までの間を運休し、バスで代行運転を行うということです。
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