
石川テレビニュース
ISHIKAWA TV NEWS
石川県内ニュース
肥料や資材も高騰か…原油高でブロッコリー農家が直面する苦悩「価格が相場で決まってしまい対策は難しい」
さまざまな影響が懸念される、原油価格の高騰。農家にも暗い影を落としています。県内最大級のブロッコリー農家が直面する出口の見えない苦悩を取材しました。
緊迫するイラン情勢を受け、ガソリン価格が急騰しています。輸送コストがかさむ奥能登では、1リットルあたりの価格が200円を上回るなど影響が広がっています。その波紋は農業の現場にも――。
安井ファーム広報課・土田龍之介さん:「今回に関しては上げ幅が衝撃的だなっていうのが個人的な感想ですね」
白山市にある安井ファームでは、広大な敷地を10台のトラクターで管理しています。多い日は1日で200リットルほどの軽油を使用するといいます。
土田さん:「畦を固めて隣に水が浸食しないようにするっていう作業ですね。トラクターを使う作業…田植えもそうですね、田植え機も燃料使いますし、収穫も稲刈り機も使うので燃料つかうっていう形ですね。機械頼みなのでどうしても燃料は使いますね」
安井ファームは北陸でも有数のブロッコリー農家です。およそ30種類、年間およそ200万株を出荷しています。
土田さん:「越冬ブロッコリーといいまして。冬を越す作型になっております。これから本格化していくっていう感じですね」
今はまさに、冬を越した「越冬ブロッコリー」の収穫と、次への植え付けが重なる繁忙期。そこで懸念されるのが……
土田さん:「まず肥料ですかね。肥料の原材料を輸入に依存しているので、原油価格の暴騰が輸入価格にそのまま影響してくるのかなと思います」
農業に欠かせない肥料の値上げ。さらに、出荷の現場でも別の問題が起きています。
土田さん:「ブロッコリーは最適保管温度が0度なのでこのように氷詰めする必要があるんですね。そのため主にブロッコリーは発泡スチロールを使うっていうイメージですね」
ブロッコリーは劣化を抑えるため0度で保管、流通する「コールドチェーン」が基本だといいます。
出荷する際に使うこの発泡スチロールも、石油由来の製品。一日でどのくらい使うのか。発泡スチロールを保管する倉庫を見せてもらうと…
土田さん:「これが発泡資材庫ですね。ここで1200箱ですね」「一日1000ケース出荷することもあるので、ピーク時は一日でなくなるようなイメージですね」
今後予想される資材費の高騰。しかし、これからの対策を尋ねると、苦しい胸の内が返ってきました。
土田さん:「野菜の価格が相場で決まってしまうところで、対策は難しいというのが現状です。目の前の作業をとりあえずやりながら考えるしかないのかなと思います」