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負債総額3億9000万円「万策尽きた」石川・小松の老舗リネンサプライが破産、温泉街の衰退が直撃

石川県小松市で約79年にわたり事業を続けてきた、小松リネンサプライが破産手続きの開始決定を受けたことが分かりました。負債総額は約3億9000万円と見られます。

帝国データバンクによりますと、小松リネンサプライは、1947年4月に創業し、
1968年2月に法人設立されたリネンサプライ業者です。小松市や加賀市の温泉地の旅館、ホテル、ゴルフ場などを主な取引先とし、布団シーツや枕カバー、浴衣といったリネン類の供給を長年にわたって手掛けてきました。地域の観光業の発展とともに事業を拡大し、1984年8月には本社兼工場を新築、1992年10月には工場を拡張するなど、積極的な設備投資を行いました。温泉旅館街への観光客需要がピークを迎えたとみられる1996年12月期には、年収入高が約1億3600万円に達するなど、順調な経営を続けていました。

しかし、団体旅行が減少傾向となると、地域の観光客も減少し、同社の売上も徐々に落ち込んでいきました。かつて事業拡大を支えた積極的な設備投資は、金融債務となって経営の重荷となり始めます。さらに、取引先の業績不振による代金の回収遅延なども追い打ちをかけ、財務状況は悪化の一途をたどりました。

2001年7月には、金融債務の大部分を石川県保証協会が代位弁済する事態に至るなど、厳しい経営が続いていました。その後も、同業者との競合が激化し、受注や利益の確保は困難を極め、赤字計上を散発するようになります。近年では、受注面の課題に加え、燃料費や原材料費の高騰が収益をさらに圧迫していました。経営改善のため、金融機関からの借入を続ける一方で、工場の稼働日を減らすなどの懸命な努力で採算確保に努めていました。しかし、業績は回復せず、2024年12月期の年収入高はピーク時の4分の1以下となる約3300万円まで落ち込んでいました。資金繰りは厳しさを増し、2026年1月には第二抵当権がサービサーに譲渡されるなど、万策尽きた状況でした。こうした資金繰りの限界に加え、代表および従業員の高齢化も深刻な課題となり、ついに事業の継続を断念する決断に至りました。同社は2026年7月31日に事業を停止し、9月10日に金沢地方裁判所小松支部より破産手続き開始決定を受けました。

帝国データバンク金沢支店によると、負債は債権者約15名に対し、約3億9000万円にのぼるとのことです。

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