石川テレビ

石川テレビ 8ch

石川県内ニュース

物価高騰や中東情勢などの影響が直撃… 万博で能登の食材の魅力を発信した料理人 地震から2年半の現在地

能登半島地震の発生からで1日で2年半が経過しました。石川県七尾市の一本杉通りには今でも営業の再開を見通せない店舗があります。一本杉通りから稲垣アナウンサーが伝えます。

七尾市中心部で600年以上の歴史がある一本杉通り。能登半島地震で通りの店舗は大きな被害を受けましたが、現在は各店舗で再建工事が行われ、にぎわいの復活に向けた歩みが進んでいます。仮の店舗などで営業している店もありますが、地震から2年半が経過しても営業を再開できていない店舗もあります。その一つがこちらの日本料理店・一本杉川嶋です。

店主の川嶋亨さんにお話を伺います。

1日で地震から2年半ですが、今のお店の再建状況を教えてください。

川嶋さん:
「今ご覧いただいたとおり、まだまだうちのお店のほうもですね、まだ工事しておりまして、えー、再開のほうもちょっとまだまだ先になってしまうのかなというふうに思っております」

なかなか営業再開が見通せない中、川嶋さんの新たな計画が動き出しました。

七尾市一本杉通りに2020年にオープンした「一本杉川嶋」

能登の食材を活かした日本料理はミシュランガイドで1つ星を獲得し、予約を取ることが困難な人気店となりました。しかし、能登半島地震で国の登録有形文化財に指定されている店の建物は大規模半壊に。現在も営業再開の見通しは立っていません。

そこで店の向かいで始まったのが…

川嶋さん:
「ここが新店舗を作るところなんですけど建物1軒、2軒、3軒あって3軒を購入しています一本杉川嶋がある時から通りを食の通りにしたいなという思いがあったので…」

解体予定だった向かいの建物を購入。明治時代に建てられた歴史ある建物を活かしつつも、本店舗よりも気軽に入れる新店舗のオープンを目指すことに。

川嶋さん:
「もちろん僕は料理人ですから料理を食べられる場所をプラスアルファ、こっちの和室の方ではギャラリーここの部分では物販をしようと思っていてアンテナショップ的な要素も含めながら能登の魅力だとか七尾の魅力をここから発信できるように」

さらにこんなこだわりも…

川嶋さん:
「このカウンターは万博に出店させていただいた時に使ったコの字のお客様の席なんですけど…」

去年の大阪・関西万博で石川県が出店した食文化のブース。

川嶋さん:
「みんなで今、石川県・能登をよくしていこうという風に思って取り組んでいるところです」

川嶋さんは石川を代表する料理人の一人として、能登の食材の魅力を世界に発信しました。そのレガシーを引き継ぎ、万博後に廃棄される予定だった輪島塗のカウンターを新店舗で再利用することに。オープンに向けて構想が固まりつつありますが、さらなる追い打ちが…

Q 元々の計画ではいつぐらいにオープン?
川嶋さん:
「ここは去年の11月とかですね工事する大工さん・職人さんが来ないっていうことがあって遅れているのもありますしその間に資材・人件費が高騰などもしている中で苦しい日々が続いているんですけど…」

中東情勢などによる工事の遅れで本店舗はおろか新店舗のオープンも見通しが立たない状況です。

川嶋さん:
「ここからまだステンレスの壁貼ったりだとか向こうもまだしつらえも内装もまだこれからですし、早く本当にやりたい気持ちはあるんですけどもね…」

こちらが一本杉川嶋の向かいにある新店舗です。
工事はまだまだかかりそうですが、いつぐらいのオープンを目指しているんでしょうか?

川嶋さん:
「7月のオープンを目指してはいるんですけども、工事もちょっとまだこのような状況で、これがまあ7月になるのか8月になるのか、できてみないと分からないような状況です」

まだオープンまで時間はかかると思いますが、新店舗の名前は決まったんですか?

川嶋さん:
「お店名は杉の根とさせていただこうと。この一本杉通り、今、工事もたくさんしてますし、その工事の音、ガーって音だとか、ゴンゴンゴンゴンっていう音だとかしてますし。このお店はこれから飲食店として、いろんな料理の音ですね、じゅわーっていう音だとか、包丁の心地よいコンコンコンっていう音だとかも奏でますし。お客様の会話も、音として、そういうものが、ここから奏でる、音を奏でるということで、一本杉通りの音色を奏でるということで、一本杉の根というふうな店名とさせていただきました」

すてきな、ほんとにお名前だったように思うんですけれども、この杉の根から始まる、そして未来、一本杉通りについて、どんなことを期待していきたいですか。

川嶋さん:
「この能登七尾、一本杉通りからたくさんの方々の笑顔が生まれるような場所、新たな物語が始まるような場所となっていけばいいなというふうに思っております」

ここを発信源として、そして様々な音が響き渡る、そして未来を感じられる場所になることを期待したいなというふうに思います。川島さん、どうもありがとうございました。ここまで七尾市一本杉通りからお伝えしました。

最近のニュース