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地震と豪雨の二重災害に…輪島の飲食店が不屈の“再々オープン”へ 店主が「ハッとなった」妻からのひと言
おととし9月の奥能登豪雨から1年7カ月。来月1日、地震と豪雨の二重被災から立ち上がり、店を「再々オープン」させる飲食店が輪島市にあります。不屈の思いを取材しました。
厨房に響き渡る仕込みの音。輪島市河井町のやぶ新橋店。来月1日、587日ぶりに店を再開します。
やぶ新橋店 木村隆明店長:
「色んなものを失いましたけど、色んな出会いという財産が増えましたね…本当に感謝です。」
去年9月の奥能登豪雨。やぶ新橋店は、近くを流れる河原田川の氾濫で店内に濁流が押し寄せました。
木村店長:
「ここにくっきりとあとが。(水が)1m60ぐらいまできていると思います。お店のテーブル、椅子は全部浮いたのかめちゃくちゃで泥だらけでしたね。」
店は能登半島地震で被害を受けながらも必死の復旧作業を続け、おととし4月に営業を再開。10年先、15年先を見据え、冷蔵庫、冷凍室、調理台に加えエアコンなども新しくしたところでした。
当時の木村店長:
「厨房もきれいにして新品同様ぐらい綺麗にしたんです。それが水で全部パー。いろんな人に助けられてやっとちょっと軌道に乗ってきたかなという矢先にたった4カ月で全てゼロもしくはマイナス。気持ちがなかなか前に向けません。」
あれから、1年7カ月。木村さんの心が前に向くきっかけとなったのは…
木村店長:
「妻が『もう早くやろう』と。その一言で、ハッとなりました。市民の皆様に『頑張って、待っとるよ』って…。あの言葉で本当に頑張ろうと、思いました。」
以前は30人近くいた従業員も、今回は6人での再々スタート。まずはランチのみの営業で、メニューも限定されますが、再オープンの日に向けて準備が進みます。
木村店長:
「厨房の方もホールの方も、本当に少人数なんですが、一歩ずつ、できる範囲で頑張って、お客様の『美味しかったよ』っていう言葉を早く聞きたいなと思って頑張っていこうと思っております。」
玄関には、地震と水害を乗り越えた看板が。
「能登路では、昔も今もやぶの味」
「やぶ新橋」の復活は、輪島市民にとってまた一つ日常を取り戻すきっかけとなるに違いありません。